故障かな・・・?と思ったら |
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腕時計だって立派な精密機器。故障する事もあれば、操作方法が分かりにくかったりという事も・・・。以下のチャートに従って確認してみよう! |
症状別一覧 | |
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・すぐに止まる・時間が遅れる | |
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・時間がすすむ | |
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・カレンダーがずれる | |
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・カレンダーが切り替わるタイミングがおかしい | |
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・カレンダーが切り替わらない | |
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・カレンダーが39日まである! | |
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・クロノグラフの針がゼロに戻らない | |
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・電波時計のあれこれ | |
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・針の位置がずれている | |
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・文字盤がくもる | |
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・水がはいった | |
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※手巻き腕時計は自動巻きとほぼ共通です。 |
・すぐに止まる・時間が遅れる | |
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[クォーツ] | クォーツ時計はリューズを引いた状態では、時刻が止まります。中途半端なポジションになっていないか、念のため押し込んでみましょう。 電池が摩耗している可能性もあります。新品で買った時計であっても、店舗の在庫期間分は電池が摩耗しておりますので、すぐになくなる事があります。(初期電池はあくまでサービス品という事ですね。) 上記のどちらでもない場合は不具合の可能性大、修理を依頼しましょう。 | [自動巻き] | ・時間がとまる 腕時計のまつわる全てのクレームの中で最も多い勘違いがこれ! まず自動巻きとクォーツの違いを把握していただく必要があります。 自動巻き腕時計は、腕の動きや着用時の姿勢によってローターといわれる半円形の重りが動き、内部のゼンマイを巻き上げます。ゼンマイはもちろん巻き上げがなくなれば止まりますので、着用せずにしばらく置いておくと、止まります。 インターネットで買った腕時計が、到着時は止まっていてもそれはゼンマイが無くなったことが原因で、なにも問題はありません。すぐに止まるというのも、この巻き上げの量が足りていない事がほとんどです。 ゼンマイを巻き上げる方法は簡単、身に付けて過ごすだけ。 もちろんデスクワークや就寝時など、あまり動きがない状態では巻き上げが十分に行われませんが、普段通りに動いていればまず問題ないでしょう。 着用時間が短かったり、あまり動かず、巻き上げが足りないという場合に、手巻き機能の登場です。 手巻きとは読んで字の如く、「ゼンマイを手で巻き上げる方式」なのですが、こちらはリューズを奥方向に回していく事によって内部のゼンマイを巻き上げていきます。 巻き上げながら耳を近付けるとジィーという巻き上げ音を聞く事ができるでしょう。ただ、手巻き機能はどの腕時計にも付いているわけではなく、自動巻きでしか巻き上げられないものもあります。 こちらが手巻専用の手巻き腕時計のムーブメント。半円形のローターがないのが分かります。 リューズも巻き上げやすいような形になっているのが特徴です。 --------------------------------------------------------------------------- ・時間が遅れる 時間が遅れるという場合も基本的に同じです。ゼンマイの巻き上げが足りない場合は、安定した精度を保てません。 手巻があるモデルであれば、止まった状態から40-50回巻き上げを行い、自動巻きであれば、丸1日身につけてみましょう。このように完全に巻き上げが行われた状態では、動かさなくとも30時間(個体差あり)は駆動するでしょう。 精度がおかしいな、と思ったらまず完全に巻き上げた状態で1日の誤差をはかりましょう。そのうえで、日差が大きく出るようであれば、オーバーホールをおすすめします。(買ってすぐの腕時計であればメーカーに修理交換依頼ですね。) なお、自動巻き時計はクォーツとは違い、完全なアナログ時計なので、1日30-60秒くらいの誤差は正常です。(誤差の許容規定は取扱説明書に書いてあるかもしれません。) 機能的にみればクォーツ時計の方が優れているといえますが、それでもなお、腕時計好きの心を掴んでやまないのは、職人の伝統芸が感じられるからでしょうか・・・。 --------------------------------------------------------------------------- ・腕時計の姿勢について 精度を測るときや、保管時は文字盤が上に向くように置きましょう。 姿勢を変えると精度が安定しない場合があります。 ・一時的なもの 磁気の影響を受けた可能性があります。 しばらく様子をみて、再発しないようであれば問題なしと思われます。 |
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・時間がすすむ | |
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[共通] | ・一時的なもの 磁気の影響を受けた可能性があります。 しばらく様子をみて、再発しないようであれば問題なしと思われます。 ・常にすすむ ムーブメントの異常が考えられます。 修理点検を依頼しましょう。 |
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・カレンダーがずれる | |
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[クォーツ] | 一般的な腕時計は、毎月31日まで日にちを刻んでから1日に移動します。そのため、月末はご自身で調整していただく必要があります。 カレンダー調整が不要なものとしてはかのパテックフィリップの年次カレンダー(2月のみ調整が必要)や、2100年まで調整不要な万年カレンダーがあります。 | [自動巻き] | 月末には、上記クォーツと同じ調整が必要です。 常時動かされていない自動巻き時計であれば、着用前に、カレンダー調整を行われるかと思いますが、その時にカレンダー合わせを勘違いされたりという事もあるようです。時刻合わせ、巻き上げの手間を省くためにも、極力ワインディングマシーンなどを利用して、常時動かされる事をおすすめします。 |
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・カレンダーが切り替わるタイミングがおかしい | |
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[クォーツ] | クォーツの時計は日付変更の30分前ぐらいから動き始め、およそ12時には カレンダーが切り替わります。モデルによって異なりますが、前後30分くらいは正常の範囲内でしょう。 また、曜日カレンダーなどがあるものは、順番に切り替えを行っていく場合もありますので、完了は午前5時ごろとなるモデルもあります。 日付変更と同時にバシッと切り替わるデイトジャストといわれるような機能も存在します。 | [自動巻き] | 自動巻き時計のカレンダーは午後11時ぐらいから午前1時ぐらい(多少の誤差あり)の間にジワジワ動きながら切り替わります。また、曜日カレンダーのあるものなどは切り替え完了が午前5時ごろとなるモデルもあります。 |
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・カレンダーが切り替わらない | |
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[共通] | ・午前午後が逆になっている場合 午前午後表示機能というものがなくとも、時計内部ではしっかり把握されています。午前0時で切り替えるようセッティングされているので、うっかり逆にしていると真昼間に日付がかわってしまいます。 カレンダー調整の前に、まず時刻を回していき、日付が切り替わったところが午前0時という把握で、カレンダーを合わせましょう。 ・カレンダーがひっかかっている場合 カレンダーを連続で切り替えたり、前後に動かしたりしたときに、カレンダーがひっかかって変わらなくなってしまう事があります。 簡単なひっかかりであれば、時刻を回していき、日付が変わったタイミングで元に戻る場合がありますので、まず試してみましょう。 これでも戻らない場合は、分解しての調整が必要になりますので、修理を依頼しましょう。 |
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・カレンダーが39日まである! | |
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[共通] | それはこんなカレンダーではありませんか?? |
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・クロノグラフの針がゼロに戻らない | |
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[クォーツ] | ここは勘違いがとても多い箇所です。 クロノグラフ(ストップウォッチ)のついた時計は、リューズの上のボタンを押して計測開始、もう一回押してストップ、その状態でリューズの下のボタンを押してリセットしますが、このときに12時位置まで戻らず、おかしなところで針とまってしまうというケースです。 スプリットタイム(ラトラパンテ)などの複雑な機能が付いたモデルの説明はここでは省きますが、基本的にこの初期位置は自身で調整が出来る場所となります。 調整方法はモデルによって異なるので、取扱説明書を確認していただきたいのですが、ほとんどが以下のタイプです。 ・リューズを引いた状態で、右上、または右下ボタン ・リューズを引いた状態で、右上+右下ボタンを同時長押し 使用する上で衝撃などでずれることもあるので、自身で調整出来るようになっているんでしょうね。 | [自動巻き] | 自動巻きクロノグラフは大変複雑な構造のため、調整が自身では出来ない場合もございます。通常のクロノグラフ以上に衝撃を与えないよう気を配り、万一ずれてしまった場合は、メーカーへ問い合わせましょう。 |
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・電波時計のあれこれ | |
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[共通] | 歴史はまだ新しい電波時計。誤差は10万年に1秒ともいわれ、恐ろしく正確な時を刻みます。 と思ったら、時間がどうもずれているといった事はありませんか。 電波時計の仕様についてはメーカー毎に異なりますので、細かい部分は取説確認となりますが、以下のようなケースが考えられます。 ・電波を受信していない 電波時計とは、正確には「電波で誤差を修正する」時計です。 常時最新の電波を拾って時計を |
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